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2025.08.14
開く、引き込む、繋ぎ合わせる。サークルが誘発する新結合。
知る

内から外へ。外から内へ。
機会を生み出すコミュニケーションの装置。
MEDIUMのシンボルでもある「クリエイティブエリア」のサークルは、プレゼンテーションやワークスペースとしての活動舞台としてだけではなく、従来は生産の場として閉じていた建築を、創造の場として解放するための役割を成しています。完全に連続する線は壁をまたぎ、場の境界を溶かすことによって、室内と屋外、MEDIUMと印刷団地、MEDIUMと街をシームレスに繋いでいきます。


大胆にサークル形状にすることで、屋外からのベクトルは内側へと引き込み、室内では外側に視線を向かわせる状況を創り出す。情報や交流の器となり、創造的なコミュニケーションを生み出す装置として機能します。

クリエイティブエリアのサークルと呼応するよう、執務スペースも半円形状のカウンターで間を生み出し、場に独特のリズムを描いています。外構部にも垂直に突き出た大型の円形施設サインをクリエイティブエリアと同一の素材で作成。リノベーションによって得た新たな場の性格を強くメッセージしています。

印刷工場からMEDIUMへのリノベーションプロセスにおいては、できる限り従来の姿を尊重し、継続的に使用可能な部分においては手を加えず、または同一の部品・加工を用いて復元・展開。過去の印刷工場の姿を知る者にとっては、変わらないテクスチャーが醸し出す懐かしさと共に、再構成されたディテールが漂わせる新鮮さもあり、ミックスされた空間は、まさにこの場が「リブート」した姿を語っている。


設計:齋藤和哉建築設計事務所
施工:株式会社エコラ
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